「もうこの報告いらないんじゃない?」
そう提案しても、「念のため残そう」と言われたことはありませんか?
日本の職場では、“やめること”に対する心理的な抵抗が根深く存在します。
本記事では、報告を減らす際に起こる“反対の理由”を整理し、
現場で前向きに進めるための考え方を紹介します。
■「やめる=サボり」と誤解される文化
私が取り組んできた中で
「ただ単にこの報告をやめます」
という提案は通りませんでした。
報告をやめる提案は、“真面目さ”を疑われやすい。
それは、
「形式を守る=信頼できる人」
という文化が長く根づいているからです。
1つの事を継続する事や勤勉性が評価される
日本の文化、雇用体系において
報告をやめたいという主張は
「楽をしたい」
と捉えられやすいので注意が必要です。
ただ私が思う、本来の信頼とは
“形式を守ること”
ではなく、
“本質を理解して動くこと”のはず。
過去に決めた形式やルールが、
今の時代の変化スピードに合っているかを問い直す。
私が主張する報告削減は、
サボりではなく、信頼を設計し直す行為です。
伝えるべき内容、タイミング、頻度、人数にこだわり、
成果とスピードを両立させる。
AIが急速に発達し、
人間がやっている仕事の一部を
AIに置き換えられるようになってきました。
その中で上司⇔部下に於ける、
会話形式のコミュニケーションの質を上げて
人間でしか出来ない仕事の価値を上げていく事が
必要不可欠だと考えます。
■「不安」から来る反対の心理
上司が報告を求めるのは、安心のためです。
「情報が来ないと不安」
「ミスを見逃したくない」
という心理が働いています。
また、責任を負うのは上司ですので、
そういった心理についてもカバーした上で
報告に関する業務を設計していく事が
必要です。
上司、部下の双方が漏れなくダブりなく
報告をする/受ける状態を目指しましょう。
効果的な方法として、
“代替の安心”を用意すること。
たとえば、共有ツールで進捗が見えるようにすれば、
「毎回の報告」がなくても
「常時の見える化」で
安心感を提供できます。
■削除ではなく“置き換え”で進める
報告をやめるときは
「削る」ではなく「置き換える」と
表現しましょう。
✗「この報告をやめたい」
〇「この報告を共有ツールに置き換えたい」
言葉を変えるだけで、
相手の受け止め方は大きく変わります。
削減ではなく、
報告業務の設計。
報告業務の断捨離。
断捨離という言葉は、
ミニマリストと共に世の中に良く浸透したと思います。
断捨離は、整理整頓が連想され、
(整理整頓を悪く思う人はいないはずですから)
不要なものを洗い出し、
捨てる事で身軽になるイメージを持てます。
前述した、サボるとは全く逆の印象を
与える言葉ですので
私が報告業務の削減活動をしていた際にも
よく活用していた言葉です。
これらの考え方が、
報告削減を通すための第一歩になります。
■まとめ
報告を減らすには、「反対はあって当然」
と受け止めることから始まります。
その反対の多くは、
“安心を失いたくない”
という心理から生まれます。
報告削減は、
安心を奪うことではなく、
別の形で信頼を再設計すること。
次の記事では、「人が過去を肯定したがる理由」とその乗り越え方を紹介します。
関連リンク
🧭 次の記事:第2章-② 過去のやり方を否定する勇気
📝 noteで読む哲学編 → 報告会をやめたら、職場に笑顔が増えた
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