設営1時間のストレスから始まった

子連れキャンプを始めてから、ずっと悩んでいたことがある。

それは「設営時間」だった。

次女がまだ生まれる前、長女だけを連れてキャンプに行ったときのこと。

長女が車の中で寝てくれていたので、そのままエンジンをつけっぱなしにして、夫婦二人でテントを建てていた。

設営にかかった時間は、約1時間。

その間ずっと、頭の中は不安でいっぱいだった。

  • エンジン音が周りのキャンパーに迷惑になっていないか
  • 環境にも良くないんじゃないか
  • 長女がいつ起きるか分からないのに、車から離れていて大丈夫か

そんなストレスを抱えながら急いで設営すると、当然汗だくになるし、体力も削られる。夫婦の会話もつい荒くなる。せっかく楽しみにしていたキャンプなのに、テントを建て終わる頃にはもう疲れきっていた。

それまで使っていたのは、スノーピークのアメニティドームM(寝室用)とメッシュシェルターTP-920R(リビング用)の2張り構成。それぞれは良いテントだが、2つ設営するとなると、どうしても時間がかかってしまう。

次女が生まれ、1歳になる頃にキャンプを再開しようとしたとき、私たちは「今持っているテントではダメだ」という結論に至った。

「不慣れな子持ちキャンパー」が、いかに手早く安全に設営できるか。

これが、新しいテント選びの最大のテーマになった。

比較検討した4つのテント

妻は数ヶ月かけて、複数のブランドを比較していた。候補に挙がったのは以下の4つ。

  • コールマン タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
  • TARAS BOULBA グラムキャタピラー2ルームシェルター
  • DOD カマボコテント3M
  • ロゴス(カラーバリエーション含め一通り検討)

最初は「低いテントは嫌」「入り口の背が高いテントがいい」「ファミリーだからツールームテント」という条件で探していたが、大型のツールームテントは、区画サイトのスペースに入りきらない懸念もあった。

最終的にワンタッチテントというジャンルに落ち着いたのは、設営のしやすさが何よりの決め手だったからだ。

購入の決め手になった「コスパ計算」

ワンタッチテントには、当然デメリットもある。ポールタイプの大型テントに比べて、耐久性が低いことだ。

それでも私たちが購入を決めたのは、以下の3つの条件がそろえば、我が家にとってこのデメリットは問題にならないと判断したからだ。

  1. キャンプに行くのは年4〜5回程度
  2. 金額が比較的安い(6万円台)
  3. 悪天候の日にはそもそもキャンプに行かない

この条件なら、4〜5年程度は問題なく使えるだろうと予測した。5年後にポールが劣化して買い替えが必要になる頃には、子供たちも大きくなり、設営を手伝える年齢になっているはずだ。そのタイミングで、多少手間のかかる大型テントに買い替えれば良いという計算だった。

この4〜5年間(20〜30回のキャンプ)を、6万円・設営5分で過ごせるなら「買い」だと判断した。

そうして選んだのが、Naturehike(ネイチャーハイク)の「village13.0 plus」だった。購入時期は2025年3月、価格は約64,000円(グランドシート別売で約5,000円)。

実際の設営時間はどれくらいだったか

購入前にYouTubeで同じテントの設営動画を確認していた。動画では、大人2人で約5分と紹介されていた。

実際に初めて設営したときは、妻と2人で約15分かかった。

ただし、慣れてくると妻一人でも設営できるようになった(妻は身長が高めなので、小柄な方の場合は一人での設営がやや厳しい可能性はある)。

唯一つまずいたのは、インナーフレームに入り口側の目印になる色や柄がないこと。外幕をかぶせる際、どちらが入り口側か分かりにくく、最初は迷った。外幕の向きさえ覚えてしまえば、ペグを打たない状態での設営は10分程度で終わる。

ペグを打たずにテントさえ建ってしまえば、そのまま子供たちと荷物をテント内に移動させられる。ここが一番のメリットだと感じている。窓のメッシュを全開にしておけば風も通るし、テント越しに子供たちの様子も見える。

良かった点

  • 夫婦2人で約10分の設営:ポールタイプのような強い力を必要とせず、女性でも組み立てやすい
  • 設営スペースが狭くて済む:ポールを差し込む作業がないため、区画サイトが狭くても、周囲の車や人を気にせず設営できる
  • 強度は十分:しっかりペグ打ちをしておけば、多少の雨風があっても問題なく使えている
  • 天幕が二段階で伸ばせる:タープが別途不要になる。子供がいる状態でテント内調理は難しいため、天幕を広げて外で調理・飲食するスタイルが定着した

気になった点・注意点

正直な感想も書いておきたい。

  • 冬キャンプで薪ストーブを使いたいが、今のモデルでは土間スペースがなく、安全に使うのが難しい
  • 寝室と土間が分かれたツールームテント的な構造ではあるが、荷物を室内に入れると土間側のスペースが狭くなり、幼い子供が2人以上でのおこもりキャンプには不向き
  • 荷物を外に出せない季節(主に冬)は、テント内が手狭に感じる

ちなみに、現行モデルの「wuji13 pro」では、薪ストーブ用の煙突穴とメッシュ前幕が追加され、この弱点が改良されている。妻は「コッチが欲しかった」と少し悔しがっていた。冬キャンプも視野に入れている方は、こちらのモデルを検討する価値がある。

こんな人におすすめ

実際に4人家族(私・妻・5歳・2歳)で3月中旬から12月上旬まで、シーズンを通して使ってみた実感として、このテントは以下のような人に向いていると思う。

  • 子供が小さいファミリー層
  • キャンプ初心者(価格・設営のしやすさの両面で始めやすい)
  • 年に数回程度のペースでキャンプに行く人

買うタイミングを決めたのは、妻だった

最後に、少し余談を。

妻は数ヶ月間、大型テントを比較検討し、YouTubeで紹介動画を見ては悩んでいた。2025年3月、Amazonのスプリングセールがあったとき、私はまだ妻が結論を出していないと思っていた。

そんな中、妻から不意にこう言われた。

「私は前々からジャブを出しているのに、一体いつ買うの?本気で家族キャンプに行こうと思ってる?」

本気度を探られ、冷や汗をかきながら購入を決めた記憶がある。

妻がここまで調べ尽くしていたので、正直「任せっきり」の状態になっていた。でも後になって気づいたのは、妻は私の同意や、意思決定への関与を求めていたということだった。

このあたりの気づきは、note「最強メンター妻の家訓」シリーズでも詳しく書いている。夫婦での意思決定について興味のある方は、あわせて読んでみてほしい。

最強メンター妻の家訓|アルス@製造業パパの家訓ノート

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