第3章-① 重複報告を見抜く3つの視点

報告を減らす

■ 結論:報告削減の第一歩は“現状把握”から

報告を減らしたいと思っても、
上司や関係者にとって その報告が必要な理由 がある限り、
いきなり「やめましょう」と言っても受け入れられません。

だからこそ最初に取り組むべきは、

今、何を・誰に・どの頻度で・何のために報告しているのか?
これを整理することです。

ここが一番の土台になります。


■ 報告内容・人・タイミングの整理

報告の「良し悪し」は人によって大きく異なります。
ある人には“必要”に見えても、別の人には“ムダ”に見えることもあります。

まずは、対象となる報告を以下のポイントで可視化してください。


▼ 調査するポイント

  • 参加人数
  • 実施回数・頻度
  • 会議の目的(承認 / 共有 / 根回し)
  • 報告内容の粒度
  • 参加者の役割

この5つを洗い出すだけで、

  • 必要な報告
  • 慣習で続いているだけの報告

が一瞬で見分けられるようになります。


■ 重複報告・過剰報告を見抜く視点

現状整理ができたら、次の2つを確認します。

  • アウトプット(成果)に対して、報告が過剰になっていないか?
  • 別の報告会と内容が二重になっていないか?

▼ 私の取り組んだ事例

私の職場では、

  • 企画段階の予算承認
  • 実行段階の費用決裁

この2つが ほぼ同じ内容の報告 をしていました。

企画段階で承認された金額と変わりがなければ、
実際の費用決裁時の報告は不要なのでは?
という視点で整理した結果、重複を解消できました。

同様に、

  • 目的の重複
  • 対象者の重複
  • 頻度の重複

を見抜くことが、報告削減の大きなポイントです。


■ 「ただやめる」が反対される理由

ここは多くの人がつまずくポイントです。

私自身の経験でも、
「この報告は不要なので、やめます」という提案は確実に通りません でした。

その理由は、大きく3つあります。


① 過去の判断を否定されたように見える

報告ルールは、上司や経営層が
「必要」と判断して積み上げてきた歴史があります。

それを否定する提案は、心理的に受け入れづらいものです。


② お金に関する報告は会計監査上の重要情報

費用決裁や予算報告は、
企業のガバナンス・会計監査に直接関わる領域 です。

緩和には理由が必要で、
「何となく減らしたい」という提案は通りません。


③ “やめても問題ない”と示せないと不安が残る

報告は、
上司にとって 安心材料 でもあります。

代替手段を示さないまま「やめる」と言っても、
不安が残り、反対されます。


■ ではどうすべきか?

結論はシンプルです。

「報告を減らしても、会社の機能として問題がない」
 この状態を作ること。

そのために必要なのは、

  1. 現状把握
  2. 重複の可視化
  3. 代替手段(統合・書類審査)の提示

の3ステップです。

特に「書類審査」は、
私の職場でも最も効果が高かった手法のひとつです。


■ 今日からできる一歩

まずは、次の3つをやってみてください。

  • 「参加人数」「頻度」「目的」を書き出す
  • 重複している報告を1つだけ探す
  • 上司には「やめる」ではなく
     「統合する」「書類審査に置き換える」と提案する

最初の一歩は、必ず 現状の見える化 から始まります。


■ 関連リンク

💡この記事は連載「報告の省き方」シリーズの第3部です


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