第2章-① なぜ「報告をやめる」は反対されるのか?

「もうこの報告いらないんじゃない?」


そう提案しても、「念のため残そう」と言われたことはありませんか?

日本の職場では、“やめること”に対する心理的な抵抗が根深く存在します。

本記事では、報告を減らす際に起こる“反対の理由”を整理し、
現場で前向きに進めるための考え方を紹介します。

■「やめる=サボり」と誤解される文化

私が取り組んできた中で

「ただ単にこの報告をやめます」

という提案は通りませんでした。


報告をやめる提案は、“真面目さ”を疑われやすい。


それは、

「形式を守る=信頼できる人」

という文化が長く根づいているからです。


1つの事を継続する事や勤勉性が評価される

日本の文化、雇用体系において


報告をやめたいという主張は

「楽をしたい」

と捉えられやすいので注意が必要です。



ただ私が思う、本来の信頼とは

“形式を守ること”

ではなく、

“本質を理解して動くこと”のはず。


過去に決めた形式やルールが、

今の時代の変化スピードに合っているかを問い直す。

私が主張する報告削減は、

サボりではなく、信頼を設計し直す行為です。


伝えるべき内容、タイミング、頻度、人数にこだわり、

成果とスピードを両立させる。


AIが急速に発達し、

人間がやっている仕事の一部を

AIに置き換えられるようになってきました。

その中で上司⇔部下に於ける、

会話形式のコミュニケーションの質を上げて

人間でしか出来ない仕事の価値を上げていく事が

必要不可欠だと考えます。

■「不安」から来る反対の心理



上司が報告を求めるのは、安心のためです。

 「情報が来ないと不安」

 「ミスを見逃したくない」

という心理が働いています。


また、責任を負うのは上司ですので、

そういった心理についてもカバーした上で

報告に関する業務を設計していく事が

必要です。


上司、部下の双方が漏れなくダブりなく

報告をする/受ける状態を目指しましょう。


効果的な方法として、

“代替の安心”を用意すること。


たとえば、共有ツールで進捗が見えるようにすれば、


「毎回の報告」がなくても

「常時の見える化」で

安心感を提供できます。

■削除ではなく“置き換え”で進める



報告をやめるときは

「削る」ではなく「置き換える」と

表現しましょう。

✗「この報告をやめたい」


〇「この報告を共有ツールに置き換えたい」



言葉を変えるだけで、

相手の受け止め方は大きく変わります。


削減ではなく、

報告業務の設計。 


報告業務の断捨離。


断捨離という言葉は、

ミニマリストと共に世の中に良く浸透したと思います。


断捨離は、整理整頓が連想され、

(整理整頓を悪く思う人はいないはずですから)


不要なものを洗い出し、

捨てる事で身軽になるイメージを持てます。


前述した、サボるとは全く逆の印象を

与える言葉ですので


私が報告業務の削減活動をしていた際にも

よく活用していた言葉です。


これらの考え方が、

報告削減を通すための第一歩になります。

■まとめ

報告を減らすには、「反対はあって当然」

と受け止めることから始まります。


その反対の多くは、

“安心を失いたくない”

という心理から生まれます。



報告削減は、

安心を奪うことではなく、

別の形で信頼を再設計すること。



次の記事では、「人が過去を肯定したがる理由」とその乗り越え方を紹介します。

関連リンク


🧭 次の記事:第2章-② 過去のやり方を否定する勇気


📝 noteで読む哲学編 → 報告会をやめたら、職場に笑顔が増えた


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