報告削減の複利効果

・報告を減らす具体的な利益

普段行っている「報告」が減る事で、具体的にどんな効果があるでしょうか?

私は、報告会を減らす提案を行う上で、何度も上層部からこの問いを受けました。

「報告を減らす事で生まれる価値、ベネフィットとは?」

私が実際に会社の報告を減らし、得られたものについては以下になります。

 ・時間の余裕

 ・ストレスの低減

 ・やる気

 ・合理的な思考

 ・時間管理スキル

 ・あらゆる会議運営の効率化

特に会社の就業時間については、会社側からすると固定費とも取れます。

より少ない時間で、今と同等以上のアウトプットが出せる場合

生産性が上がり、企業の収益性も改善していきます。

・1回の会議で発生する費用

例えば、同僚5人、上司1人の6人で1時間会議をしているとします。

この会議に投下された費用を計算してみます。

日本の平均年収が400万円なので、年間の労働日数を220日と仮定し

1日の勤務時間8時間で割ると、おおよその時給が換算できます。

 ・4,000,000/220/8 = 2,272円/時間

先ほどの6人の社内会議に当てはめると、会議の費用が13,632円であることが分かります。

 ・2,272×6 = 13,632円/時間

この会議を毎週やっていれば、13,632円×5週で、1ヶ月で5〜6万円、

1年間で60〜70万円の費用を投下している事になります。

・効果は雪だるま式に増える

このように時間=お金と捉えると、報告会を減らし、時間を生み出す事は

会社の費用を抑え、お金を生み出す事と同じだと言えます。

さらに報告が減る事で生み出された時間に、さらなる改善活動を行う事で

企業利益が雪だるま式に増える体質になっていく事が分かります。

例えば、1万円の利益を100時間で出せる場合

10,000円/100時間 = 100円/1時間 となり、1時間で100円の利益を生み出せると試算できます。

ここから、20時間分の報告を減らすと、1万円の利益を80時間で出せる能力になります。

10,000円/80時間 = 125円/1時間 となり、1時間で100円の利益を生み出せると試算できます。

この浮いた20時間を使って、125円/1時間の能力で利益をさらに生み出せると仮定します。

元々の10,000円の利益に、20時間分の利益が加算出来ると仮定します。

 ・10,000円+(125円×20時間) = 12,500円 となります。

このように、今ある仕事や報告を減らして、創出した時間を元手に

どんどん企業価値を良くしていく事で、資産運用の複利効果のように

雪だるま式に会社に対してのメリットが生まれてきます。

今ある仕事の見直しや断捨離を積極的に行う会社と

そういった振り返りをしない会社では、数年後に雲泥の差が出てきます。

これまでの昭和時代の古い日本的な働き方では、沢山の時間を投下して

沢山の物を大量に作る事が、そのままダイレクトに収益となっていました。

しかし令和の現代においては、モノやサービスが溢れている事、

情報が無料化し、品質の差別化が難しくなっています。

それに加えて、少子高齢化の波が押し寄せ、いかに少ない時間で

効率よく、収益性を出していくかが、今後の企業存続に直結してきます。

報告や仕事を積極的に減らそうとしている会社なのか、そうではないのか

一度状況を見つめてみるのも良いと思います。

今ある仕事や報告を減らし、時間の創出↔︎更なる改善

この好循環サイクルを実現してきましょう。

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